【上質なギフトを選ぶコツ】宮内庁御用達の納入と献上の違い



チョコレート、クッキー、ケーキ、キャンディー……

世の中には、芸術的なデザインでいて、甘くおいしいお菓子がたくさん存在しています。

旅行のお土産として「スイーツ」を選んで贈ったり、貰うことって多いですよね。

あなたが選ぶ側になったとき、どのような基準で商品を選ぶでしょうか?

人様に食べてもらうものだから、自らの舌で味を確かめた上で選びたいところ。

でも、旅行先に選ぶ場所って初めて行くことが多いから、事前に名物の味なんて知りません。

それに都合良くおみやげ屋に試食がおいていない。

もしくは、食べ切られてしまっていて確かめられないこともある。

だから、「評判」や「知名度」で選んで買うことが多いのではないでしょうか。

商品パッケージや店頭のポップで、このようなキーワードを見かけたことはありませんか?

皇室御用達

宮内庁御用達

宮内庁献上品

なんとなく、美味しさが保証されていることは分かります。

でも、”御用達(ごようたし)”と、”献上品”って何がどう違うのでしょうか?

今回はその違いについて紹介します。



意味の違い

宮内庁御用達(納入)とは

いわゆる一般企業でいうところの「納品」と同じです。

現在は、宮内庁からの要請を受けて物品を納入している業者を「宮内庁御用達(くないちょう・ごようたし)」と呼んでいます。

宮内庁御用達(献上)とは

皇室宛てに業者から無料で送られるものを指します。

無料だからといって誰でも自由に送れ、受け取ってもらえるわけではありません。

厳正な審査(※)を通過して初めて皇族の方々の手に渡ります。

その厳しさは、皇室祝賀行事で献上される物の多くが返品されるほどです。

(厳密には皇室への献上は日本国憲法第8条及び皇室経済法により国会の承認を必要とする)

WikiPedia「御用達」より

より良い品を選ぶなら「納入」されたものを

1954年(昭和29年)まで「御用達」は、正式に許可されたものだけが名乗れる認可制の制度でした。

当時は「宮内省御用達(くないしょう・ごようたし)」と呼ばれ、現在は廃止された制度です。

認可制でなくなった今も、納入業者に対しては毒物混合や食中毒を防止するために厳しい選定が行われるほか、社員の思想調査や保健所を通しての検便などが頻繁に行われます。

その数々の審査をクリアしたお菓子は、味見ができなくても人に渡して恥ずかしくない逸品といえるでしょう。

由緒あるお菓子メーカーの一例

和菓子

虎屋

https://www.toraya-group.co.jp/

日本最古の和菓子店といわれている老舗店舗。

皇室への納入は、奈良時代(710年~749年)より行っていたと伝えられています。

看板商品は「羊羹」。ボリュームがあり、甘すぎず程良い上品な味わいが好評。

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文明堂

https://www.bunmeido.co.jp/

(和菓子/カステラ)

大正14年(1925年)に御用達を拝命。現在もその関係は続いています。

キャッチーなメロディと共に人形がダンスするCMで有名です。

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