日本の死刑執行手順は?当日の流れと死刑囚の様子



日本の制度の中で極刑とされる「死刑」。

裁判で死刑判決が出たあと、死刑囚はどのように拘置所で当日を迎えるのでしょうか。

それまでの過程をまとめました。



執行場所

日本国内にある7ヶ所の施設で行われます。

  1. 札幌拘置支所
  2. 仙台拘置支所
  3. 東京拘置所
  4. 名古屋拘置所
  5. 大阪拘置所
  6. 広島拘置所
  7. 福岡拘置所

いつ執行される?

死刑執行日は法務大臣がサインしてから5日以内。

死刑囚に執行が言い渡されるのは当日の午前9時処刑実施も当日の午前10時です。

過去には、前日から2日前に言い渡し、親族とのお別れの時間をとっていた時代もあります。

しかし、囚人自らが命を断つ恐れや、それを監視する刑務官の心理的負担が高いこともあり、即日執行に変更されました。

死刑囚の様子

素直に受け入れる者、取り乱す者など様々です。

抵抗することで時間稼ぎになっても、「処刑」という事実は変わりません。刑務官たちに脇を抱えられるなどして処刑場へと連行されます。

処刑場のかたち

東京拘置所では5部屋に区切られています。

  1. 教誨室(きょうかいしつ)
    • 独居房から出た死刑囚が最初に連行される部屋。簡素な机とイスの他に「祭壇」が設置されています。

      ここでは遺留品の取り扱い方法といた死後の希望をヒアリングしたり、宗教家と対話ができます。

  2. 前室(ぜんしつ)
    • 死刑執行の告知を受ける部屋です。「仏像」が設置されています。
  3. 立会室(たちあいしつ)
    • 立会人の検察官たちが待機し、死刑執行を見届ける場所。ここにある階段が執行室の地下1階へとつながっています。
  4. 執行室(しっこうしつ)
    • 地下1階と2階に分かれており、2階には「踏み板(絞首台)」が設置されています

      踏み板は執行直前まで蛇腹のカーテンで目隠しされています。

  5. ボタン室
    • ここのボタンが押されると執行室の踏み板が開き、落下する仕組み。

      ボタンは3個あるうちの一つだけが連動しています。刑務官が一斉に押すことで誰が押したのかが分からなくなります。これは刑務官が「自分が殺した」と自責の念を抱かないようにするための配慮です。

執行に関わる人と役割

  1. 立会人
    • 拘置所長
    • 検察官
    • 検察事務官
  2. 刑務官…実際の作業全般を担当します。
    • 指揮官:死刑執行の合図を出す。
    • 執行係:死刑執行ボタンを押す。遺体の回収も兼任。
    • 受け止め役:落下した受刑者の揺れをおさえる。
  3. 教誨師
  4. 監督官
  5. 医師

執行までの流れ

  1. 死刑執行の通達

    • 拘置所長より、死刑執行命令書の到達を受刑者に伝えられます。希望者は遺書を書いたり、食事を摂ることができます。
  2. 最期のおつとめ
    • 教誨師が仏前で読経します。祭壇は受刑者の信仰に合わせて十字架や神棚へと切り替えられます。

  3. 踏み板へ連行
    • 後ろ手に手錠をかけ、足も手錠か紐で縛り拘束し、目隠しをしてロープを首にかけます。
  4. ボタンを押す
    • 準備が整ったら死刑囚へ言い残したことはないかを確認します。それを終えると同時に合図が出され、死刑執行ボタンが押されます。

      ボタンは処刑場から離れた場所にあるため、これらの担当者は処刑の瞬間を見ることはありません。

  5. 遺体を確認する
    • 医師が絶命を確認してから5分後、遺体が床に下ろされ棺に納められます。

まとめ

死刑執行について調べ、一回の処刑に多くの人が関わっていることを知りました。

重大な犯罪者で「死刑」というが刑罰が確定した相手といえど、それを実行する人には非常に酷なことだと思います。

こうした悲しいことが減っていくことを願います。

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